仕組まれたぽかぽかとなつき選手の12年。

あーどうもこんばんは。僕です。

 

もう一生この場所で文章を書くことはないと思っていたのですが、25年間ともに生きてきたエヴァが終わったので、さすがになんか文章残しとこうと思って今これを書いています。新しいブログとか適当につくってもよかったんだけど、Q見た時のメモ的なものが残ってたから、せっかくだしここに書くことにした。

 

とりあえずここにあった文章をひとつずつ下書きに戻していく作業をやったんだけど、思ってた100倍ぐらい日記書いててびっくりした。なんか大箱のライブとか生誕とかエモいこと(死語)があった時だけ日記書いてた気がしてたんだけど、劇場公演入るたびに日記書いてた時もあったみたいで、僕にもそんな時期があったんですね(遠い目)。自分が昔書いた文章とかマジで顔から火が出てメインシャフトが丸見えになるぐらい恥ずかしいので、下書きに戻すだけでめちゃくちゃ変な汗かいてしまった。そしてせっかくだから当たり障りのないやつだけ残したら、本の感想と謎の日記の2本だけが残ってうける。そしてはてなダイアリーからはてなブログに勝手に移管されてドメインが謎だしデザインも"無"だけどこれもうけるのでそのままにしておきます。

 

で、本題なんだけど、エヴァが終わったんですよね。これはもうマジで終わった。この終わったと言うのが何を指すのかは後で書くけど、とにかくエヴァが終わった。

 

自分が初めてエヴァを見たのは、忘れもしない中2と中3の間の春休み。言うまでもなくエヴァにおいて14歳中学2年生と言うのは何よりも特別なので、14歳の時にエヴァを見たと言うのは僕の人生においてめちゃくちゃアイデンティティだったわけです。厳密に言うと自分が見た時は中2は終わってたので微妙なラインなんだけど、まあ中3にはなってなかったし、俺は特別なんだと思うには十分過ぎる。14歳なんてエヴァ見てなくても全員自分が特別な人間だと思ってるような年頃じゃないですか(そんなことはない)。そんな中でチルドレン(って新劇では言わなくなったな)と同い年だとわかったら、もう自分は選ばれた人間だと思うよね。仕組まれた世代(この前zoomで言われた)なんですよ我々は。まさにエヴァの呪縛というやつです。

 

14歳でエヴァが直撃すると人間はどうなるかと言うと、今でも逃げちゃダメな時に「逃げちゃダメだ」って頭に思い浮かぶからね。あと僕はアスカが好きだから、大事な面接の前とかマジで「アスカ、行くわよ」ってアスカが言うんすよ。これもマジでエヴァの呪縛。

 

とか言ってめちゃくちゃエヴァに本気な人みたいな顔して書いてますけど、実は最初は初日の朝一に見に行こうとか思ってなかったの。どうせ見たところでわけわからんだろうし、そもそもネタバレって何?みたいな感じに思ってて。ところがですよ。公開日の直前にたまたまニアサー会(シンエヴァ公開後に2回見た人3人と1回見た人1人の4人で行われたZoom上の会合の便宜的呼称)の人たちと話してたら、みんな結構ガチだったんですよ。朝から行くぞ、みたいな。それで、あれ?もしかしてちゃんと見たほうがいいやつ?と思って。それでチケット取ってみたらちゃんと取れたから、初日の朝一に行くことにしたわけです。

 

で、これがマジで最速で見てよかったなと。今考えても少しでもネタバレしてたと思うとマジでゾッとする。自分はネタバレしたことによる後悔および自責が尋常じゃないから、ほんとそれこそ俺の25年間はなんだったんだ…みたいなことになっててもおかしくなかったと思うの。でもね、公開日の直前にたまたまニアサー会が開催されたのも、そこから最速見に行くことを決めたのも、そういう運命だったと思うんですよね。なぜなら、アタシは運命とか信じちゃうタチだから(小松奈々)。これもゼーレのシナリオ通りってやつです。

 

そんな感じで25年もの間ずっと自分の中にあったエヴァが終わったわけ。この「終わった」とは一体どういうことなのか、という話をまずはしたいんだけど。

 

エヴァが終わった、とはどういうことか

正直いやどうせ終わらんやろって思ってたの。だって14歳の時から25年間終わってないんですよ。そんなん終わるわけないやろって思うじゃん。それが、マジで終わったんすよね。

 

そもそもエヴァってこれまで終わったって言っても終わった感なかったじゃないですか。アニメの26話にしても、旧劇のラストにしても。だからまたどうせ「え?これで終わりすか?」みたいな感じのラストだと思ったの。投げっぱなしジャーマンかよ、みたいな。そしたらですよ。

 

めちゃくちゃちゃんと終わっとるやんけ!!!!!!!!!!!

 

もう一言でいうと完全にこれ。シンエヴァの感想は「めちゃくちゃちゃんと終わっとるやんけ」。以上。

 

で終わるわけにはいかないので続きを延々書きますけど。

 

この終わったって言うのは、自分の中での意味としては3つあって(コンサル論法)。

 

まずひとつめが、エヴァという物語が終わった、という意味での終わった。これはもう圧巻のラストの話ですよ。親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンね。まあそれもよかったんだけど、シンジがひとりひとりの悩みを解決して回収していくシーンがマジでこれは何みたいな。めちゃくちゃ説明してくれるやんけ!!!と思って。エヴァってもう何が何だからわからないのがエヴァじゃないですか。それをあんなに丁寧にひとつひとつ説明してくれて。僕がトウジだったら「なんや、シンジはカウンセラーにでもなったんか」って言ってますね。碇シンジのチキチキお悩み相談室かよっていう。逆に言うとわかんないのがエヴァのいいところみたいな感じもあって、説明されるとエヴァじゃないみたいな気がしないでもないんだけど、そうはいってもあんだけ説明されると、わかる…わかるぞ!!!ってなってめちゃくちゃカタルシスがあった。そこから例のラストシーンが最後にきて、それで、あー、ちゃんと終わったなー、って思ったっていうのがひとつめ。

 

ふたつめが、旧エヴァが終わったという意味での終わった。これはもう旧劇のラストの続きが始まった瞬間に、全身の血が沸騰する感覚があった。マジか!!!!!!!!!!と思って。それ見てほんと25年間ずっとエヴァを追っかけてきてよかったなと思った。だって、式波じゃなくて、惣流ですよ!!!!!アスカは惣流しか勝たんのだよまじで!!!!!新劇場版だけじゃなくて、旧エヴァもちゃんと終わらせようとしてくれてるんだなと思って、めちゃくちゃぐっときた。これはリアルタイムでエヴァを見て25年間生きてきた人間にしかわからない感覚だと思って。旧エヴァのサブタイトルが順番に出てくる演出とかもそうなんだけど。それとか見て、ほんとちゃんと終わってよかったなって。マジ成仏って感じ(ギャル)。

 

みっつめが、新劇場版が終わったという意味での終わった。これは完全にぽかぽかの話なので、次に書きます。

 

仕組まれたぽかぽか

僕にとって新劇場版というのは、言ってみれば破公開時(2009年)の「なつき選手ぽかぽかブチ切れ事件」に端を発した、エヴァぽかぽか路線とどう折り合いをつけるか、みたいなことをずっと考えてた12年間だったわけですよ。ってみなさんご存知なつき選手ぽかぽかブチ切れ事件みたいに書いてますけど、なつきビギナーの皆さんのためにまずはなつき選手ぽかぽかブチ切れ事件について説明します。

 

僕はもう完全に旧エヴァ原理主義者だったんだけど、まず序の時点でちょっとなんか異変を感じて、いや~んな感じ(これあとでテストに出ます)と思ってたわけ。でもまあ序はそこまでじゃなかったからまあまあまあみたいな感じだったんだけど、その後の破がもうマジで無理だった。まずアスカが式波になってる時点で、は?誰?惣流しか勝たんが?(当時勝たんなどという言葉は存在しない)と思ってて、けどそれより無理だったのが、レイのぽかぽかですよ。もうマジで無理と思って。何?ぽかぽか?ふざけてんのか?みたいな。旧エヴァガチ勢的にはもうこんなのレイじゃないし、これはエヴァじゃないって思ってブチ切れたわけ。これがなつき選手ぽかぽかブチ切れ事件です。

 

で、そんな状態でシンエヴァ見るじゃないですか。それでどうなったかっていうと、まあこれはこれでいいか、みたいになったのね。いやもうこれは完全にのんのんびよりだと思って。シンエヴァの前半は完全にのんのんびよりだからね。だから、ほくほく(最初出てきた時「お?きたな?」みたいな感じだったけど)しようがぽかぽかしようがもうええわ、みたいな感じで受け入れられたわけ。それで一回見た後はまあこれはこれでよかったねって感じだったんだけど。

 

それがですよ。8日に1回目見て、12日に2回目見て、13日に家で破を見返してたの。そしたら、そこで気付いたことがあって。

 

今回新しく出てきた設定で、レイはシンジに好意を持つようにプログラムされてるっていうアスカの台詞あったじゃないですか。それを破のぽかぽかとか見てる時に思い出したの。

 

で、え、まって、って思って。ということは、レイはシンジに好意を持つようにプログラムされてるから、ぽかぽかしたのでは?

 

つまりぽかぽかは、仕組まれたぽかぽかなのでは?

 

っていうことに気付いてしまったのです。そしたらもうなんか12年間感じてた違和感みたいなのが一気になくなって。そうか、そういうことかリリン、みたいな。ぽかぽかですら伏線だったんですよね。それに破を見てる時に気付いて、わあ!いま回収された!回収されましたよ!!!と思ったの。それでなんか、破というか、新劇をすべて受け入れられた気持ちになったの。

 

もちろんシンエヴァ見終わったあともめちゃくちゃよかった!って感じだったんだけど、仕組まれたぽかぽかに気付いた今のほうが新劇めちゃくちゃ好きって思う。

 

という意味で、自分の中でぽかぽかを完全に受け入れられたから、新劇を終わらせることができたっていうのが、今回いちばん書きたかったことです。なのでタイトルもこれにしました。

 

昔からケンスケが好きだった(古参アピール)

今回シンジ以外でも、物語の核になるキャラクターってたくさんいたと思うんですよ。で、そんなかで僕がいちばんよかったなって思ってるのが、ケンスケなの。こういう話すると、ずっと好きだったアイドルが急に人気出て古参アピールしてるみたいに思われるから嫌なんだけど、マジでケンスケ好きだったんだって、マジで。例えばこれ。

 はい、でました、いや~んな感じ。これ自分の中ではエヴァ名言集のひとつでめっちゃメジャーだと思ってたんだけど、ニアサー会でこの話したらマジでシーン…ってなってうそでしょ!?って感じだった。みんないや~んな感じ使ってたんじゃないの?

 

今回ケンスケの何がよかったって、これは僕が2回目に見てて気付いた話なんだけど、ケンスケって旧エヴァの加持さんなんすよ。なんかこの髪型とか髭の感じとか既視感あるなと思ったら、あ、加持さんじゃんって気が付いて。だからアスカが懐いたのかっていうところも辻褄があうし。で、破見直してたら、新劇って旧エヴァのアスカが加持さんめちゃくちゃ好きな設定がなくなってんのよね。それでそこもなるほどその役割がケンスケにスイッチしたのかと思って、すごく納得がいった。なので、今回のMVPを決めるとしたら、僕はケンスケにあげたい(誰)。

 

シン・ゴジラを間に挟んだ意味

今回見ててすごい思ったのが、Qとシンエヴァの間にシン・ゴジラ挟んでたのがめちゃくちゃよかったなってことなのね。最初ののんのんびよりパート(のんのんびよりパートとは)とかも、あれって実はシン・ゴジラの続きでもあったりするわけですよ。厄災から復興みたいな。それこそ震災とかの影響もあるんだろうけど。シン・ゴジラのラストで赤坂(竹野内豊)が「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」って言ってるんだけど、まさにそれがアニメで映像化されてるわけ。だから、いきなりのんのんびより見せられたら、またぽかぽかみたいには?ふざけてんの?ってなったかもしれないんだけど、シン・ゴジラ見てたから、めちゃくちゃスッと入ってきたんですよね。シン・ゴジラにもエヴァのBGMが使われてるから(あれ初めて見たときはマジで滾った)、一種のパラレルワールドみたいな位置づけだと思ってて。だから全部繋がってる感じがしてすごいよかった。

 

あとマヤの台詞で、副艦長センパイ(だっけ?)との会話の時に、「大丈夫です、仕事ですから!」系の台詞があるんだけど、これもシン・ゴジラの「礼には及びません、仕事ですから」っていう國村隼の台詞みたいでめちゃくちゃよくで。僕は「礼には及びません、仕事ですから」って台詞がマジで好きなのね。普通に会社で仕事してて「いつもありがとうございます!助かってます!」みたいなこと言われた時にも「大丈夫です、仕事なんで」みたいなこと言ってぽかーんとされたりするんだけど()。まあそんぐらい好きなわけ。だからそのマヤの台詞もめちゃくちゃよかった。

 

加持さんとカヲルのあれは何だったのか

最後にひとつだけ考察っぽいことを書きますけど、見てていちばんわかんなかったのが、加持さんとカヲルのシーンだったの。急にイチャつき始めたけど、マジで何?みたいな。基本的に庵野エヴァは衒学だって公言してるから、槍だの鍵だの器だのみたいな装飾的なものにはそこまで興味ないんだけど。まあおいおい理解しようとは思う。けど加持さんとカヲルのあれはさすがに理解しときたいなと思って。

 

で、見てて自分がふわっと思ったのが、ゲンドウがネルフの司令官になる前に、カヲルが司令官だった時期があるのかなと思って。なんか引継ぎとか言ってたぽいし。それでそこだけは考察とか読んで調べたんだけど。そしたら、ゲンドウがネルフ追い出された後に、一時的にカヲルがネルフ司令官になった、が正解ぽいですね。ソースは破の予告で、実はそこでもカヲルがあの格好してると。で、破の予告は基本的に空白の14年間に起こったこと時系列で描いているから、順番的にはゲンドウの後。ということで半分ぐらい正解でしたね。

 

さよならなんて悲しいこと言うなよ

以上がとりあえず書きたかったことです。ほんとはニアサーで何が起こったとか、空白の14年間を整理するとか、マリとは一体何なのか、みたいなことを書きたいんだけど、まあ時間があったら今後書いていきたいと思います。

 

最後に言いたいのは、シンエヴァで完全にエヴァが完結したみたいになってるけど、実はまだワンチャンあると思ってて。そうです、さっき書いた通り、空白の14年が描かれてないんですよね。なんか調べてたら震災で描けなくなったぽいみたいなことを書いてる人もいて、ああそういうのもあるのかと思ったんだけど。まあ何にしろ25年続いたんで、実はまたどっかでなんか出るんじゃないかなとちょっと思ってるし、これからもエヴァとともに生きていきたいと思います。

 

というわけで、みなさんさよなら(また会うためのおまじない)(これもさよならなんて悲しいこと言うなよがフラグになってるんだよなあ)。