君が見えたからここまで走れたの

昨日はジルラストのラストライブだった。ゆらねちゃんのオタクになって1年ぶり2回目の解散ライブです(怒られますよ)。

 

ラストライブを迎えるまでは、このブログに「達成感がすごい」とか「やり切った感がある」みたいなことを書こうと思ってだんだけど、実際終わってみると喪失感がすごい。あんまり自覚してなかったことを、一気に思い知らされた感じがあった。

 

たぶん自分以外の人は解散が発表された時にしっかりジルラストが終わることを理解したんだろうけど、自分の場合は、ずっと通ってて、発表する前からきっと長くはないんだろうなとなんとなく思ってて、解散が発表されて、やっぱりそうだよね、みたいな感じだった。ゆるやかに変化すると、人間はその変化に気がつかない。だからそこで大きな感情の変化が一切なかった。思ってたよりだいぶ早かったのは驚いたけど。

 

そんな感じだったから、Twitterとかで「なんでこんないいグループなのに解散するの」みたいなのを見てもあんまりピンときてなかったんだけど、昨日は「マジでなんで解散するんだ」という気持ちになった。

 

冷静に考えると、自分の中でアイドルの楽曲ってめちゃくちゃ大事で、正直ジルラストの楽曲は最後まで自分の嗜好にあったものではなかった。サブスクもあんまり聴かなかったし。でもそれは、たぶんジルラストはメンバーありきだったから、この7人でできることを考えると、結果的にこういう音楽性にならざるを得なかったんだろうなと思う。だから、例えば今後も6人で、みたいなことを考えたとしても、それは結構難しいんじゃないかなと思った。

 

それでも、これだけ華があって、個性もキャリアもあって、仲の良い6人が、ばらばらになってしまうのは、あまりにやり切れないな、と思った。というのが、昨日感じた喪失感。

 

音楽性はあんまりあわなかったけど、ゆらねちゃんの新しい部分をたくさん見れたのは本当によかった。自分は圧倒的に生歌が好きだから、じゅじゅの時と違って完全に生歌になったのもよかったし、歌い方も別人みたいになってて、ジルラストが始まったばかりの頃は、この数週間の間に一体何が起こったんだと思った。じゅじゅの頃は「ゆらねは声量ないから」ってずっと言ってたのに、声量もすごいし、声も太くなった。なんでそんなことになったのって聞いたら、本人は「声の出し方がわかった」とか言ってたけど。天才か?ダンスもじゅじゅの時と全然違ったし、昨日やった新曲ではついにアイドルステップができるようになったらしい。それを「聞いてください!」ってドヤってきて可愛すぎてしんじゃうかと思った。あと昨日の衣装チェンジの時の映像で、ゆらねちゃんが中心になって話してたのもすごいよかった。

 

ゆらねちゃんが今後自分がアイドルとして何をやるべきかとか、どうすればグループの中で活きるのかを考えた時に、絶対ジルラストで挑戦したことが、やることとやらないことの判断基準になると思うので、本当に入って正解だったなと思います。自分に何が向いてるかとか、やってみてどう思うかとかは、本当に経験してみないとわからないっていうのは、自分のこれまでを振り返っても本当にそう思う。そしてこういうキャリア論みたいな話を結構真面目に特典会でしてたんだけど、改めて不思議な関係だったなと思う。

 

一年前にじゅじゅが解散した今年の3月27日は、自分は尾道にいて、特にそれに触れることもなかったんだけど、去年書いたブログを読み返してた。

seventeen.hatenadiary.org

そしたら、自分が途中からゆらねちゃんのオタクになったことについて、めちゃくちゃ強がってて平気なフリしてて笑ってしまった。我ながら可愛いですね。自分は本当に完璧主義者だし人生All or nothingだし嫉妬が服を着て歩いているような人間なので、自分より長くじゅじゅのゆらねちゃんのことを知ってる人がいるとか本当に耐えられない。そういう意味で、ジルラストの瀬戸ゆらねに関しては、最初から最後まで、途中で心が折れることもなく(いや折れたけど)、通い続けることができたのは本当によかった。それが最初に書こうと思ってた、達成感とかやり切った感みたいなやつ。

 

「オタクはアイドルに無償の愛を捧げられるからすごい」みたいなことをアイドルオタク以外の人から言われたり、仲良い人とかでもなつきさんのことをそういうタイプの人間だと思ってる人が多い気がするんだけど、実際は全くそんなことはないです。見返りがないとマジで無理(地獄のような発言)。見返りって言うとちょっと語弊があるけど。なんか所謂TOみたいな人が、「なんで俺はあの子にこんなに尽くしているのに、他のオタクに自分より良くするの?」みたいなこと言って闇落ちして他界するみたいな話(みたいな多過ぎだろ)よく聞くと思うんだけど、その気持ちもめっちゃわかる。他の人からみたらそんなの全然たいしたことないじゃんって思うんだろうけど、その人にしかわからない境地みたいなのがあるんですよ。なんだけど、自分がそういうことにならずにこれまでやってこれたのは、やっぱりゆらねちゃんから自分が愛されてるなとか、大切にされてるなって実感できてたからだと思う(言葉にするとめちゃくちゃ自意識過剰でやばい)。もっとちゃんと言うと、ゆらねちゃんがちゃんと伝えてくれたから。平日の夜に仕事終わって、タクシー乗って物販だけ行くみたいなことが結構よくあったんだけど、その時のタクシーってマジで虚無感がすごくて。これまじで自分は何やってるんだ?みたいな気持ちになったりもしたんだけど。でもそのあとゆらねちゃんに会った瞬間に「今日きてくれたらさすがに大好きと思った」って言われたことがあって、本当にきてよかったなって思ってしぬかと思った日があった。ゆらねちゃんは自分の気持ちを表にあまり出さないし、特に好きとかは本当に言わなかったんだけど、特典会で10分とか20分とか30分とか話すようになってからは、そういう言葉を伝えてくれるようになって(まあ半分ぐらいは言わせてたんですが)、それがあったから本当に最後まで通い続けられたんだと思う。本当に自分が好きなったのがゆらねちゃんでよかったなって、この数か月は改めて思った。なんかあるたびにずっと思ってるし、手紙とかにもよく書いてるんだけど。こんなにたくさん現場あってなつきは大変じゃないの?みたいなこと聞かれて、ゆらねさんに会いたくて来てるから大変じゃないよって言ったら、泣いちゃうかと思ったって言われたんだけど、咄嗟に出たその言葉が自分の嘘偽りない本心だったんだろうなと思う。

 

特典会で最後一生ループしてるのとか、健全じゃないなとは思ってたんだけど、でもこういう歪な状態が長く続くこともないだろうから、行ける時はぜんぶ行って、話せる時はぜんぶ話そうと思ってやってた。オタクとアイドルという関係性(これに関してもゆらねちゃんがすごいうれしいことを言ってくれたんだけど)において、これ以上ないような時間をずっと過ごすことができたので、本当にしあわせだったなと思います。

 

ゆらねちゃんがラストライブの前に「君が見えたからここまで走れたの」ってnoteに書いてたけど、自分にとってもジルラストの瀬戸ゆらねと過ごした時間は本当に「君が見えたからここまで走れたの」という言葉に尽きる。広島2日目の夜、暗くなった屋上のステージで、ゆらねちゃんが「君が見えたからここまで走れたの」って歌った瞬間が目に焼き付いていて、これからジルラストのことを思い出すとききっといちばんに思い出すし、一生忘れないと思う。