ワールドトリガーとかいうビジネス書。

2ちゃんのスレタイみたいなタイトルにしてしまいましたが、マジでワールドトリガーがビジネス書だった。自分はやっぱり自己啓発とか仕事に関わりのあるコンテンツが好きなんだけど、ワートリは完全にそのタイプで最高だった。


※以下少なからずネタバレが発生するので、ネタバレNGの人は読まない方がいいかもしれません。


とにかく三雲修がビジネスパーソンとして優秀すぎるし、ボーダーも組織としてしっかりしててすごい。ランク戦でヒュースが目立ちすぎて噂になった時に、三雲修が問題が大きくなる前に根付室長に報告したのがマジで報連相!!!って思ったし、それを普段結構嫌な感じの根付室長が「問題が大きくなる前に報告したのは進歩した」って褒めてたのがマジでそこをちゃんと褒めるの最高の幹部!!!って思った。


自分もこういう経験あるなっていうのがいくつかあって、ランク戦で次当たる相手の情報収集するところとか、営業やってた時にクライアントに自分ではわからないこと言われて、それを社内の詳しい人に聞いて回るみたいなことやってたので、めちゃくちゃ身に覚えがあって最高だった。


ヒュースをボーダーに入れるために幹部を説得するシーンとかも、部の偉い人が集まってるところに自分が入っていって「お時間いただきありがとうございます」って言って承認をもらうみたいなことをやってたので、めちゃくちゃリアリティがあってすごい良かった。


その中でもダントツでヤバかったのが、閉鎖環境試験の特別課題だった。自分も仕事で課題を出して評価する立場になることがあるのですが、完全に就活のグループディスカッションすぎる。課題の出し方から評価のポイントから何から何まで本当に100%そのまんまなので、マジで就活生は全員読んだ方がいい。今度OB訪問受けることあったらそこだけ読んでって言っていいレベル。


こういう課題で大事なのって出題者がその課題を通して何を見たいかを理解して答えを出すことなんだけど、そこがちゃんと描かれてたのがめちゃくちゃよかった。例えば就活の面接で「あなたを動物で例えると何?」っ聞かれたとして、馬鹿正直に似てる動物を言ってもダメで、その答えを通して自分を採用した場合に会社の成長に貢献できるかどうかの判断材料を与えないといけないんだけど、そういう思考のプロセスがちゃんと描かれてた。そして染井華がこれはボーダーの成長を効率化するための実験って答えてたのが本当に企業の人事戦略そのまんまだったので、染井華マジで好きとなった。自分も採用面接とかやったことあるんだけど、本当にふわっとやってる会社がほとんどだし、それで何がわかるねんみたいな適当な課題出してたりするので、人事もマジでワートリ読んだ方がいい。


あと「早めに俺に振れ」って言う諏訪さんの感じが、新卒の時に先輩の感じにめちゃくちゃ似てて、だいぶエモい感じになった。

 

作品全体を通して、苦手なことは人に任せて自分が得意なことをやれって言ってて、それがすごいよかった。人生はマジでそれ。

 

今後も続きをちゃんとチェックしていきたいです(無理そう)。